徒然ブス

ブスが何かを思う

EXILEにハマる私の記録――あの頃のスクールカーストに消費という名の復讐をお見舞いしてやろうという話

――ブスがEXILEを好きになったらというお話。

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すごい!なんか多い!19人いる!

 

もう言ってしまいますけど、EXILEにハマっています。

4月27日の13人だったのが、5人増えて19人になりました。

そのドラマを一ファンとして夢中で追っておりました。

 

厳密に言うならEXILE一族(EXILE TRIBE、以下面倒なのでEXILEと表記します)とその動向にハマっています。

それこそEXILE本体へは興味程度で、CDを聴きライブに足を運んでいるのはEXILEの現場ではなくその下部組織の現場です。私が贔屓するメンバーもそちらです。

 

これは私がEXILEの何にどう惹かれたのか、記録としてしたためておこうという主旨のものです。(ので、この1本書いたら満足して続きはないかもしれません)

 

私がEXILE TRIBEにハマった大きな要因として3つあるので、

今からその3つについて記そうと思います。

 

 

【1】ジャニーズのカウンターとしてのEXILE

私自身のことを話す必要があります。

私といえば、意識のない幼少期から光GENJIの諸星くんを好み(母の証言いわく)、意識がはっきりしてからすぐにSMAP木村拓哉に惚れ、青春時代をV6に捧げたズブズブのアイドルヲタ(ジャニヲタ)です。

 

「アイドル」という言葉についても少し説明しておきます。

ここでいう「アイドル」は世間一般の「アイドル」の意味にプラスして、至極個人的な信仰対象を指すこととします。(ですのでアイドルかアーティストか論みたいなクソみてーな論議はなしです。皆等しくアイドルということで定義付けます)

 

V6を10年ほど私のアイドルでした。

当時まま情緒不安定だったので(今もですが)アイドルが心の拠り所でした。

しかし、V6がハネきらないことに疲弊して、それがまたストレスになったりもしていました。ストレスが溜まりに溜まった、そんなタイミングで東方神起に出会い今度はそちらが私のアイドルとなりました。

 

「V6がハネきらなかったこと」

これがこれから話す内容にも少し関わってきます。

 

V6がハネきらない、CDが売れないということは私のヲタ人生にとって大きい挫折でした。それがなぜ挫折かという話を掘り下げていくと収集つかないので割愛しますが、

お気に入りのホストをナンバーワンにしたいみたいな心理なのかもしれません。

 

で、V6がハネきらなかったことの復讐をしたいな、という思考が無意識のうちに芽生えていたようです。無意識ですこれは。

 

復讐相手はジャニーズです。

 

復讐といってもジャニーズが潰れればいいとか、そういうことでなく、ジャニーズの脅威を感じさせるようなムーブメントが起きればいいなと思うようになりました。

 

そういった希望的観測の反面、私はジャニーズの中ではV6が一番好きだったので(今も一番好きです)、そのV6が一番になれない組織を、ジャニーズをもう一歩愛しきれなかったということなのかもしれないです。

 

それからジャニーズのカウンター探しというのが私のヲタ人生第2章のテーマになっているわけです。でもそれは有り余るジャニーズへの信頼と愛情の裏返しでもあるので、今でも基本はジャニーズも大好きです。

 

幼少期からズブズブだったジャニーズへの愛が根底にあり、

一方でジャニーズといえば偉大なるマンネリの文化でもあると思うので、(大冒険はせず、同じアイドルに似たような楽曲を歌わせ続け、その時(成長)をとめてずっと若いままジュブナイル的な世界を保ち続ける嵐が象徴的)

 

もう飽きた、というのもあり。

 

ジャニーズのカウンターを探すことで、そのマンネリが崩れたりしないかな?という期待もあって。

 

で、そんなころに出会ったのが東方神起K-POPで、ともすればカウンターになり得たし、楽曲面でいえばカウンターになったんじゃないかなと思って、彼らを追う間は非常に楽しい時間を過ごしました。

 

しかし国交の悪化なんかもあり、K-POPを追うのも苦しくなったなんて言い訳ですが、まあ言ってしまえば飽きてきまして。東方神起はもはや信仰なので今も毎日手を合わせて続けています)

 

で、これは個人的な話なのですが、今いる職場は得意分野がないとなかなか居づらいところでして、K-POPの斜陽で何か新しい、そして誰も触れていない分野を見つけなければとキョロキョロしておりました。

 

そんな矢先知人に「EXILE面白いよ」と勧められ、

さらにそのちょっと前にたまたまテレビでこんな映像を見ており、

 

アノKinkiの「愛のかたまり」を歌うなんて、どういうつもり!?それ相応の覚悟があって!?(3:09~)というジャニヲタのソウルの部分がひどく刺激され、

当然ジャニーズには愛がありますので「ふざけんじゃないよ、キンキの神聖な曲になにするつもりよ(怒)」と見ておったのですが、思いのほか歌が上手いのと「EXILEなのにボーカル両方の顔がいいってどういうこと?」「右の子、かわいいんですけど!?」という少しの疑問で心の片隅に置いてあったわけで。(今は左の子推しです)

 

とまあ、いろいろが重なって、EXILEを見るようになりました。

思えばランキングだけ見ても今ジャニーズのカウンターになり得るボーイズグループはこの人らだけですし。

 

もうなんか意地でも好きになってやろう、みたいな変な気合も入っていました。

 

【2】文系オタクの異文化交流先としてのEXILE

ここまででお分かりの通り、私といえば「ジャニーズのカウンター探し」というだいぶアレなほどアイドルヲタで、しかももとはといえば勉強もスポーツもできない、ましてやブスなのでモテない、そういう不遇を、心の穴をアイドルで埋めて埋めて埋めて、もうマジでそれだけで生きているような人間です。

 

なりたくなくてもオタクになってしまったのです。

だもんで、私の生活圏内にもオタク寄りの文系な人しかいなくなりますし、仕事も文系な仕事なので、

 

なんというか、そんな私が今体育会系のEXILEを好きになってしまうということは、ジャニーズのせいとはいえすごくトランスな状態であるということを、嗤って頂きたい。

 

ですが、文系だからこそ、この体育会系男社会EXILEを奇妙なものとして大変おもしろく夢中になれているということもまた知ってほしい。

 

また少し別の話に行きます。 

ところで「文系」と一概に言っておりますが、これは"私が生活する文系の世界"ということです。そして、その世界ではEXILEは嘲笑の対象でした。

 

サブカルチャーを愛し、タモリを愛し、時代を俯瞰で読む目線が重要とされ、どんなカルチャーについてもとにかく「論じる」ことがオシャレだし、無印良品のシャツなんかをサラっと着ることが至高、着飾ることにお金をかける素振りはダサくて、でも靴とか鞄はちょっと良いものを選び、オタクが市民権を得、AKBやジャニーズは一周してもう日本のカルチャーだから逆にオシャレじゃない?まどマギ!タイバニ!オシャレ!アイドルオシャレ!アニメオシャレ!ジョジョは最高にオシャレ!!!二周してモー娘。もオシャレ!!!

 

みたいなわけのわからない世界が私の今いる世界です。

 

そんな世界では「ウィット」が何よりも重要視されます。

ある事象に対して何かを述べるとき、遠回りをしてでもちょっと気の利いた言い方をすることが何よりも大事です。それがブログのアクセス数を稼ぎ、RTの数を増やし、その数が多いほどオシャレです。

 

そんな世界の住人たちが、「ヤバい」の一言で全てを表現するEXILEをオシャレだと思えないのは当然で、まるで猿人類でも見るような眼差しすら彼らに向けます。

みんながEXILEというものを嘲笑っています。

 

EXILEはこのご時世にレコード大賞という化石文化に執着し、我らこそメインカルチャーだという堂々とした風情で、小さいコミュニティの中で汗を流し、身体を鍛え、洋服に金をかけ、着飾ることこそがそのままオシャレです。かっちりとした縦社会で、後輩は先輩に対して強すぎる憧れを抱きながら、本気で「先輩に一歩でも近づきたいっす」という信念のもと活動しています。セックスも酒も大好きであることを隠さない。それでいて男が男に惚れる世界。これを仮に"EXILE的な体育会系の世界"とします。

 

私はそんな彼らのことを嘲笑う文系の世界の人間ですので、それに倣ってあざ笑うことも過去にはあったかと思います。

 

そんなあるときのこと。フェミ系論者のK-POPマンセーなトークイベントに行ったときに「EXILEみたいなの大嫌いなんです」という話が出て、会場も満場一致でした。

フェミ系の論壇なので、EXILEに日本古来の男尊女卑的な男性像を持っていたのだと思うのですが、その方は一方でK-POPなら良いというのです。

 

マッチョイズム、男尊女卑でいったら韓国だって同じなのに、なぜK-POPならよくてEXILEならダメなんだろう。と、ふと疑問に思ったのです。

その方のその時言いたかったことというのは「日本の男にもう夢を見れない」という主旨で、わかりやすいようにEXILEを例に出しただけだとは思います。

 

しかし、「日本の男=EXILE」というのが当時私の中で結びつかなかったのです。

それもそのはず私の住む文系の世界にEXILE的な男などいないので当然です。

 

そんな疑問と、その場にいる女性たちが「EXILEを下げてK-POPを上げる」という気持ち悪現象に笑みをそえて同調してたことも違和感としてあって。

 

そんなにEXILEってダメなものかな?と。

 

私は私の住む文系の世界のズルさとか、格好悪さというものも自覚していたし、

たぶんEXILEの住む世界にはそういった文系のズルさや格好悪さを補う何かがあろうと思いました。

 

サブカルチャーのやつらはズルい。

論じたもん勝ちみたいなところがある。

だいたい「メインカルチャーを嗤う」っていう精神が小狡い。

「格好悪いのが逆に渋い」というわけのわからない美意識を確立し、タモリの脱力した風情を称えることで、己も脱力しようとしてる。

それはタモリだからいいんであって、そこに同調するその他大勢の大多数はただただ手を抜いているだけ。

 

そこで私は荷造りをして、EXILEの住む世界に行ってみたわけです。そこにはやはり私が住む世界とは違う価値観があり、非常に面白い。

 

 もちろん、"EXILE的な体育会系の世界"にもいまだ理解し得ないことがあります。熱すぎるHIRO(社長)への崇拝などは未だに吹き出してしまうんですが、でもそれは「悪い」ことでもなければ、文系の連中が嘲笑うようなことでもないんじゃないかなと思うんです。

 

"私が生活する文系の世界"の人が、"EXILE的な体育会系の世界"の人を理解し、好きになれたときに、なにかもう一歩新たな、広い世界が出来上がるのではないかなと。

 

だって偏見とか、思い込みとか、そういうのって本来オタクが一番嫌うべきものな気がしますし。

 

【3】男性性としてのEXILE

話はさらに移り変わります。途中で書きましたが、私といえば本当にモテなかった。そして今現在もモテないです。モテなさをこじらせすぎて、私は男が苦手だし、憎い。

 

で、EXILEというのは絵に描いた男根の象徴のようでもあります。色黒で髭で、鍛えぬかれた身体。セックスをダイレクトに想起させる、言ってしまえばAV男優みたいな照りといいますか、ビジュアル。

 

憎むべき相手です。デブでブスな私を長らく虐げ続ける存在、それが男子です。

 

だからこそ、それを思いっきり消費してやることの快感たるや。

思いっきりやらしい目で見て、BL消費して、犯してやるんだ!

 

みたいな、悲しい喪女の復讐心が精神的にたっぷりと満たされるのです。

 

男の中でも特に、EXILE的な男に相手にされることなど生涯ないでしょうし、だからこそ惹かれるわけで。

 

さらにこれは本当に、やっかいな性質なんですが、私は私のことが嫌いすぎて、私に好意を寄せる人に対して「こいつ、見る目ねえな」と軽蔑してしまうのです結構な割合で。自分でもおかしいとは自覚してますが、本当にこういう心情に見舞われることが多いんです。真剣ですよこれ。

これすなわち私の好意は、つねに私からの一方通行でなければならず、でも一方通行なので永遠に私が満たされることはない、という性癖を持っています。

何かの罰かと思います。

前世で何か大罪を犯したのか、それとも若い頃父が犯した女性への愚行の数々の呪いなのか(うちの父はモテます)。

 

どうしてこうややこしい性癖になってしまったのか。

いつか治るのか。

 

そんなことを考えると本当に悲しくなるし、だいぶ疲れるんですが、

そんなときに救ってくれるのが架空の男性であるところのアイドルなわけです。

すべての原因はこの性質にありました。

そして私が思い描く愛もここにあるわけで。

アイドルならばもう存分に一方通行の好意を注ぐことができる。

 

そこへきて、EXILEは男性の男性たる象徴のように見える。

すごくセックスしてそう!それも身勝手な!

すごくオス!さらに総じてバカそう!

 

私が思い描く男らしい男性像です。

さらに私の周りにはまずいない。

 

たぶんあいつらは、芸能人にさえならずにいたら、女を一方的に消費し、適当な頃合いで、なんとなく流れでまあまあそこそこの女を娶る、デキ婚もよし、みたいな一生を送ってる部類に見える。

そして、それは、平穏で一番の幸せだったはず。

それなのに、この期に及んでまだモテたいなんて欲をかいて、

芸能人になり、結果私のような薄気味悪いヲタに消費される側になったのです。

 

素晴らしいなと思います。復讐の相手としては最高なんです。ざまあみろ!!!

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ジャージは戦闘着。ダサいのに堂々としてる。あれ?かっこいいかも?みたいなあれ。

 

 書いてて悲しくならないかって?

なりますよ^O^

 

私が小さい頃、友人の母親が「ジュリアナ東京」に夜な夜な出かけていくのを見て、私も大人になったらきっと行くんだろうとわくわくしていました。

それから少し経って、「渋谷の女子高生」がブームになり、ドラッグや援助交際ブルセラ、ルーズソックス、ミニスカート、そんな事象が毎日マスコミを賑わせ、それを見ていた私も高校生になったら自然とそんな女子高生になるんだろうと、やはりわくわくしていました。女性の性として、はじけて生きていくんだろうと。

 

しかし、ブスやデブにその道は用意されておらず。

ジュリアナ東京にも行けなければ、ミニスカートの女子高生にもなれなかった。

 

消費されることも、ましてや消費することもなく生きてきました。

いまでも自分の性別について判然としない気持ちがあります。

LGBTとは違うと思います(分からないけど)。化粧やら洋服やらも好きですし、恋愛もします。

 

だけど、なんだか女性という自覚をはっきり持たぬまま、女の子ってこんなんだったっけ?っていう気持ちになることが多いです。

 

まま痛ましい話になってきましたが、

そんな判然としない己の性別をはっきりとさせてくれるのも、EXILEの良いところです。強い肉体と兄弟の契り。持ち合わせるVシネマのような世界感。女の私は傍観するしかない、傍観できる男の世界です。

 

さらに、私の復讐心をくすぐるのが、EXILEというのがまた"学年で1番足の速いやつが集まった組織"であるということ。

スクールカーストの上位にいたような子たちがたくさんいて、

体育祭でも文化祭でも脚光を浴びてきた人生がそこに集合している。

(ジャニーズとの違いもここにある気がします。ジャニーズの子たちって学校では目立たなかったけどアイドルとしての素質が実はあって花開く…みたいな子が多い気がしてます) 

 

ところでこれは持論ですが、スクールカーストとの上のほうにいた方々というのは、だいたい学生時代が人生のピークなので、往々にして口癖は「学生時代に戻りたい」だったりするわけです。(そうでない人もいるかもしれませんが)

 

でもEXILEはそのピークを大人になってもEXILEという体育会系な組織を作ることで続けている。スクールから出ても、ずっと、青春の頂点にいる(いずれは終わるでしょうけど、延命できている)。彼らがレコード大賞にこだわるのも、それは運動会の1等賞であり、文化祭の金賞であり、部活の試合の勝利、期末テストの上位…そういったスクールカスト上位を上位たらしめる「学生生活における勝利」の代替品を求めてのことかもしれません。

 

そんなものアンチを生んで当然です。

文系のオタクたちがバカにするのも当然。だって許せないですもんね。

オタクたちが大人になってスクールカーストからやっと開放されたというのに、

その時代に頂点にいたやつらが大人になってもまだデカイ面してモテてたらそら、

バカにすることでしか自分の青春時代をかばえないと思います。そらそーです。

 

でも私にはそんなカーストの頂点に居続けようとする様が、愛おしい。

頼もしいし、逞しいし、オタクたちの嫉妬を永遠にかいつづけてほしいと思います。

 

判然のしない己の性と、暗く過ごしてきた学生時代、

私のそういう部分が彼らを見ると疼いて疼いて仕方なくなり、

消費したくなるのです。

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世に言うDQNばかりじゃない。慶應卒とか、明大卒とか、法政中退とか日体大中退とか、普通に生きてりゃ普通に幸せになっただあろう子たちが、EXILE。その残念さがまたいい。

 

前述したフェミ系論壇の方はEXILEを見るとジェンダーを刺激されて、だから嫌悪感を覚えるのでしょうけど、私はジェンダーを刺激されるからこそすごく興味深くなってしまったのです。

 

などと色々と能書きをたれましたが、

途中だいぶ乱暴な物言いで復讐だなんだと喚きましたが、そういう要素も心の隅っこにあるというだけで、普通に見てて面白いから好きだし、純粋にかっこいいと思ってます。

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実力もあって、演出も構成も上手いし豪華だし歌える踊れる萌えもある。三代目のライブすごいです本当。

 

とにかくまあ文系オタクのファンがもっと増えるといいな~と思います。

復讐をしようじゃないか、私達の仄暗い青春に。消費という名の復讐を。

上下左右関係も濃密なので(兄弟の契的な)、むしろオタク向けのコンテンツなんじゃないかなって気もしてます。

あと書いてるうちに色々なトラウマやらコンプレックスやらと向き合ってしまって死にたいです今。 (ケツノ)